初めて政治への意識が芽生えた、衝撃的な経験
人生において、投票に2度しか出向いたことが無い私が、なぜ2017年東京都議会議員選挙に立候補したか。
そこには、2013年に衝撃的な光景を目にしたことがキッカケでした。
今から4年前の2013年、私はどん底の時期でした。
中小企業の経営者として長年活動しながら、リーマンショック後の2013年辺りは様々な事業に挑戦しては失敗が続き、会社をたたむ選択肢も頭に入れつつ、40歳半ばにして知り合いの飲食店でのお皿洗いのアルバイトも経験しました。
そんな時期に、私の人生観、政治観に大きな転機が訪れます。
2013年に行われた東京都議会議員選挙です。
その時期、私は家族や社員を食わせなければいけないとガムシャラに仕事を探し回っていました。
様々な知り合いにも連絡を取っている中で、ある友人から”とある”立候補者の選挙活動のお手伝いをして欲しいと頼まれたのです。
幸か不幸か時間もあったので、少しだけならとその頼みを承諾し、後日神保町にある選挙事務所に連れて行かれました。
政治に一切興味関心が無く、何も知らない私がそこで出会った人物。
それが、政界のドンとして話題になった、内田茂氏でした。
ここ最近で話題の人となったものの、恐縮ながら当時の私は内田氏がどういった方なのかを全く知りえませんでした。
しかし、紛れもなく『政治に関わる』という行動を初めてとった私にとって、そこでの経験は衝撃的なものでした。
選挙事務所の壁1面に貼られたポスター。
いかに選挙で勝利するかが最優先で考えられ、国民のための政治ではなく、選挙のための政治。
その光景は、私の大嫌いな言葉である『選挙戦』そのものでした。
内田氏が悪いと言っているわけではございません。これは保身ではなく、本心からです。なぜなら、彼に限らず、選挙というものは須らくそういうものだから。
政治家の多くが、選挙でいかに勝利するかが彼らの行動の最優先事項になっている。
そして、そのことは、果たして本当に国民の為になっているのか。私は甚だ疑問でした。
私の個人的な感想に過ぎません。
ただ、人生で2度しか投票に出向いたことのない私は、都民の過半数を超える『選挙に行かない政治的無関心』な人たちと同じ想い、気持ちを持ち合わせているはずです。
それまで、政治に一切の興味関心が無かった私が政治に目を向けた瞬間でした。