一般人の私が2017年東京都議会議員選挙に立候補した理由
48歳にして、人生で2度しか投票に出向いたことがない、典型的な政治無関心層だった私がなぜ都議選に立候補したか。
その原動力は、人生で培った猪突猛進の精神、エネルギーでした。
様々な心の葛藤を経て、少しだけ政治に興味を向けてみようと思った際、志の高い人たちとの交流を深め政治に対する見識を深めるべく、政治塾である『日本政策学校』に入学しました。
そこで指導され、衝撃的だった『三バン』というキーワードがございます。
政治の世界では常識として捉えられるこの言葉、一般人である私にとっては初耳でしたが、
・組織力を意味する「ジバン(地盤)」
・知名度を意味する「カンバン(看板)」
・資金力を意味する「カバン(鞄)」
これらを意味し、更に衝撃を受けたのが、この三バンを持たずして日本の公職選挙に立候補することは論外とされている事実でした。
選挙に立候補する為の『被選挙権』は、一定の年齢を超えた日本国民であれば、須らく与えられるものです。
それにも関わらず、地盤があり、知名度があり、お金がある人のみに与えられる『特権化』されている現実。
しかも、その点に関して、政治の世界に身を置く人たちが一切の疑問を感じていないのです。
仕方のないこととして、やり過ごしている。あまりに奇妙な世界です。
日本政策学校では、とても優秀で志の高い人たちと交流をしてきました。
腐敗した行政を変えてくれるかもしれない。そう思わせてくれるような人たちです。
それにも関わらず、三バンが無いから被選挙権を行使できず、苦虫を噛み潰しながら泣く泣く立候補を断念する。
逆に三バンを”持っているだけ”で大した行政活動もせず、権力だけを持ち合わせる政治家もたくさん見てきました。
地盤がなくても、知名度がなくても、お金がなくても、被選挙権をみんなが使おうとする世の中が、本当に民主政治を実現するためには必要です。
そのために、私の様な何も持たない人間が先陣を切って選挙に出なければいけない。
政治的な後ろ盾も、シガラミも何もない人間でも、選挙出ることは出来るんだ、と。
都民の皆様がそういった意識を持っていただけるよう、私が山の中に道を作りだす。
最初は小さな道でも、それが轍となり、最終的には向こうの山に繋がるバイパスとなればいい。
その1本目の木を切ることが、私の最大の役目だと考えました。
昔から、行動力だけは評価されてきました。
ラガーマンとして、猪突猛進の精神やエネルギーを鍛えて参りました。
そんな私だからこそ出来る挑戦。
それが、今回の都議選への立候補のキッカケでした。