2017都議選に無所属新人として立候補した話(供託金の支払いについて)
私は無所属新人として、2017年7月に執行された東京都議会議員選挙に立候補しました。
一切の政治的な後ろ盾なく、政党にも属さず、人生においても全く政治に関わってこなかった私が立ち上がったその経験を皆さんに共有出来れば、それだけで価値のある挑戦となるはずです。
供託金の支払い
2017年6月6日。私は狛江市内の銀行にいました。
そう、選挙に立候補するための『供託金』の支払いです。
ご存知の方、そうでない方いらっしゃるかもしれませんが、立候補にはこの『供託金』を告示前に支払う必要が有ります。
東京都議会議員選挙の場合は『600,000円』です。
600,000円あれば、家族で旅行にもいける。
子どもを1年間塾に通わせることもできる。
私にとって、相当な大金です。
震える指でその大金を持ち、銀行の受付に向かう。これが選挙に向けての第一歩でした。
ただ、この供託金は当落に関わらず、ある一定の票数を獲得すると、選挙後に返還されるのです。
どれくらいかと言うと、都道府県議会議員であれば『有効得票総数÷議員定数÷10』という計算式がございます。
調布市で言えば、今回は有効投票総数が134,922票でしたので、
134,922÷3÷10=4,497票を獲得すれば、返金されるという計算になります。
これは、政党に属し、盤石な体制で選挙に挑む政治家の方々であれば、全く問題無く獲得できる票数。
そう、だから彼らは何も怯むこと無く選挙に立候補できるのです。
しかし、私の様な一般人にとって、この大金を失う恐怖は相当なものでした。
それでも、ここで私が立ち上がらなかったら、後に続く人たちの為に道を切り拓くことはできない。
そう決意し、この供託金を納めました。
それが2017年6月6日。一歩目を踏み出した瞬間でした。