中小企業社長としての社会貢献
2013年東京都議会議員選挙で、先輩命令で偶然にも「都議会のドン」内田繁氏の活動に参加させられた(笑)ことで、初めて芽生えた政治への興味関心。
それはポジティブな関心ではなく、ネガティブなものでした。
ビジネスの話に戻りますが、私は中小企業の経営者として、細く長く、多岐に渡る分野に挑戦し続けました。
本当に死に物狂いで、泥をすするような時期も経験しました。
自分はどうなってもいい、家族と社員だけは守ろうと必死の想いで駆け抜けてきました。
周囲の人間に恵まれ、幸運なことに資金に余剰が出来るタイミングもございまして、こういった性格ですから、その都度新規事業に挑戦し、失敗し続けました。
具体的な挑戦内容は割愛いたしますが、どれも共通していたのが『全ての人たちを幸せにするため』の事業だったことです。
世界人口の1%にあたる富裕層が持つ富は、残りの99%の人口が持つ富を上回ると言われています。
ビジネスマンとしてお金を稼ごうとする為には、そういった富裕層にアプローチするのが定石です。お金はお金があるところから取る。これが一番簡単だから。
ただ、世の中の全ての人を幸せにしようとするためには、むしろ残りの99%の人たちに利益を与えられるようなビジネスをしなければいけません。
そういったサービスを生み出すことが、ビジネスマンである私にとっての最大の社会貢献であると考え、何度も何度も挑戦し、失敗してきました。
そんな私にとって、2013年の東京都議会議員選挙に僅かながらも参加し、政治の世界を己の目で見たことは、衝撃的でした。
政治とは国民・市民の為に行われるべきというのは自明の理です。
しかし、現実には『国民の為の政治』ではなく、『選挙の為の政治』が罷り通っている世界。
民主政治は名ばかりで、己の利権を意地汚く固めようとすることに必死な政治家の方々。
当選しなければ何も変えられないなんて綺麗事を言われても、『だったら何をやってもいいの?』というのが国民の皆さまのお気持ちだと思います。
そして、私自身も1人の日本国民だから、そう思う。
将来を担う若者たちが、その姿を見て憧れるような存在にならなければいけない。
それにも関わらず、そんな意地汚い姿は若者たちに蔑まれ、更に政治から足を遠のけさせる。
もしかしたら、自分たちより下の世代の台頭を恐れて、自分たちを汚く見せることで若者から政治を離れさせる作戦なのかもしれない。
話が逸れましたが、こういった様々な心の葛藤を経て、政治に少しだけ目を向けてみよう、そう思い始めることになります。